「自分たちらしい結婚式にしたい」というのは、ここ数年でほぼ全員が口にする希望です。Pinterest で集めたボード、Instagram のハッシュタグから引いてきたイメージ、海外風のテーブルセッティング ―― それらを組み合わせると、なぜか他のカップルの式と似たような仕上がりになる、という現象がよく起きます。
理由は明確で、「らしさ」の参照元が同じプラットフォームに集中している からです。
みんな同じ場所から引いている
Pinterest、Instagram、Zexy、ハナユメ。日本の新郎新婦が結婚式準備で使うメディアは、ほぼこの数種類に集約されています。
そこに並ぶ画像は、アルゴリズムによって “今のトレンド” に最適化されています。ナチュラルガーデン、サステイナブル、ニュアンスカラー、ドライフラワー ―― これらが2024〜2026年に強い “らしさ” の語彙です。
つまり、参照元が同じだと、出力されるアウトプットも似てくるのは構造上当然です。
差別化が効く3つの場所
似ないようにするには、他のカップルが参照していないところから持ち込む 必要があります。経験的に、次の3つは差別化が効きやすいポイントです。
1. 音楽の引き出し
写真・装花・ドレス・装飾は流行に左右されますが、音楽は新郎新婦の個人史と直結します。
「学生時代によく聴いていたバンド」「ふたりの初デートで流れていた曲」「親世代が結婚式で踊っていた世代のSoul」など、Pinterest には載っていない情報源から持ち込めるのが音楽です。
2. ゲストとの関係性に基づく演出
「全員が知人」「全員が職場関係」「半数が海外」などゲスト構成は式ごとに違います。この違いを演出に反映させると、参照元の似ない仕上がりになります。
たとえばゲストの半数が海外であれば、英語と日本語のバイリンガル司会・スピーチ・字幕がそのまま演出になります。
3. ふたりの仕事・趣味から持ち込む文脈
ふたりの職業や趣味に由来するモチーフ ―― 業界用語をスピーチに混ぜる、趣味の道具をディスプレイする、好きな本の一節を席札に入れる ―― は他のカップルが真似できない差別化です。
差別化したいなら、参照元を変える
「他と違う式にしたい」と思ったとき、Pinterest を見続けても答えは出ません。むしろ Pinterest を一旦閉じて、自分たちの個人史に残っている曲・場所・本・人を書き出すほうが、結果として独自性が出ます。
参考元を増やす方向の例:
- 自分たちが行きたい (行った) 海外旅行先の写真集
- 好きなレストラン・バー・ホテルの空気
- 通っているクラブ・ライブハウスの夜
- 学生時代のサークル・部活の文化
- 親世代の写真アルバム
これらは全て、他の新郎新婦が引いていないオリジナルソースです。
装飾より、流れの設計のほうが差が出る
ドライフラワーをエレガントに飾ったり、テーブルクロスをくすみカラーにしたりという “見た目” の差別化は、確かに大事です。けれど披露宴の3〜4時間でゲストに残るのは、見た目より 時間の流れの設計 です。
挙式から二次会までの温度カーブをどう作るか。これは Pinterest には載りません。同じ会場・同じ装花でも、流れの設計が違えば全く別の式になります。
差別化したい方向性を一緒に整理したい場合は、無料の相談 でお話を伺っています。普段の生活や趣味の話から、参照元として持ち込めそうな素材を一緒に書き出すところから始めます。